1年前の今日は、3rdうさぎ・虎次朗のお骨を歴代うさぎでお世話になっているお寺へ納めた日です。
飼い主として、里親として、最後のお勤め。仏様が導いてくださると思うと、思いもよらず安心感に包まれた思い出があります。
まだ1羽しかお世話をしていない飼い主さんは、愛兎が旅立った時に一体何が必要なのか、どれだけ準備すればよいものなのか、気になっている人も多いはず。
お彼岸の期間中、良い機会なので、主観ですが最低限必要なもの・ことを綴っておこうと思います。いつか必ず訪れるその時の為に、ぜひ参考にしてみて下さい。
可愛いなきがらを安置する、準備すべきアイテムとは
大小の保冷剤3つ
うさぎが息絶え1時間半くらい経った頃から、ヒトでもよく耳にする「死後硬直」が始まります(獣医師からのご教授)。ただ手足→腹部→頭部と部位によって時間差があることと、卯月はもっと早く硬直が始まったように感じました。
そうなる前までに可愛い体を整えてやらなければなりませんが、ここで準備すべきなのが保冷剤。しかも「ロゴス」などアウトドア用品として長時間ガッツリ冷え冷えにしてくれるような、ガチなタイプがおすすめです。
卯月の場合、大きいのを1つ+小振りのを2つで、こまめに使い回して対応させていました。
即日~翌日中に荼毘に伏してあげられるならラッキーですが、季節にもよりますが、忙しい現代人は2~3日後になってしまうこともあると思うのです。
ペット葬儀屋さんは24時間対応してくれる会社が殆どですが、万一の為に長時間保冷できるタイプを常日頃から冷凍庫へ入れておきましょう。
冷やすべき部位は後頭部とお腹
1stうさぎ・白丸を見送るときに、葬儀屋さんが教えてくれたことです。
まず冷やしておくべきなのは、後頭部とお腹なのだそうです。
とのこと。
ベビーピンクのお耳内側の血管が青紫色になっていく現実も、「ああ、もうホントに体の機能が止まっているんだ…起き上がることは無いんだな…」と実感させられ、悲しくやり切れなくなるかも知れません(T_T)。
しかし!しっかり見送るのは飼い主の務め!頑張れ! 最後の最後まで、是非かわいい姿をキープしてあげてくださいね(*´ω`)。
うさぎが入るくらいの段ボール箱
これまで見ていた起きているうさぎではなく、横たわり硬直した状態のうさぎを入れるとなると、それなりの大きさが必要になります。普段から足を伸ばして寛いでいるうさぎの大きさを観察し、1枚都合の良い段ボール箱を取っておくといざという時安心です。
ウサギの種類によりますが、1,500~1,800gのうさぎで、横40~50㎝×縦20㎝ほどあると安心でしょう。また発泡スチロールの箱も良いと思いますが、
- 葬儀屋さんへ渡しっぱなしになる
- 葬儀屋さんへなきがらを渡したら、こちらで処分する
など幾つかのパターンがあるなか、片づけが簡単なのは段ボールかなと思いました。
ハーブのローズマリーが役に立つ
季節によりますが、1~2日ほど経過すると、どうしても徐々に死臭を感じるようになってきます。
涼しい時期であれば、室外で影のできる寒い場所にでも安置させる事も可能です。しかしあと1日・数時間どうにかしたいという時には、ローズマリーの束があると非常に便利で、だいぶ違いを感じることができます。
ヨーロッパでは葬儀の時に、悪魔よけとして利用していたというローズマリー。しかし初めてうさぎを見送るとき、仕事の都合上どうしても3日後に葬儀を確定した卯月。好物のローズマリーで沢山囲ってあげたとき、思いました。まだ寒い時期だったのですが、
お料理のブーケガルニでも代表的なハーブ。その香りの強さは頼もしいものがあります。しかもうさぎも大好きな食品なら、お供えの品にもなり一石二鳥なのでは?
勿論お部屋用の脱臭剤を周りに置く方が、もっとも頼もしいです。このような準備も、ぜひ頭の片隅に入れておいてください。
一方主観ではありますが、24時間荼毘に伏せてやる事ができる便利さを利用してあげるのも、夜間料金はかかるとしても衛生的には安心という考え方もありますね。
ペットの葬儀屋さんを手配する
2~5万円目安に準備
業者さんによりけりですが、うさぎの葬儀は
- 荼毘に伏すのとお墓への納骨がワンセット
- 荼毘に伏す+納骨は別(飼い主選択の場所への納骨や、一時的でも自宅に安置など)
が一般的。
納骨までにかかるトータルは、おおよそ3~5万円が目安に準備していると鬼に金棒かと思われます。荼毘に伏すだけであれば1万円以下で済むことも多く、荼毘のみの目安としては9,000~20,000円が妥当な気がします。
それにペット専門業者さんだけでなく、市や区など行政にお願いすれば3千円ほどで事足りるパターンもあるようです(一例:東京都大田区ホームページ「ペット・動物死体の引き取りについて」)。しかしこの場合ホームページにあるように、遺骨が手元に戻らず共同墓地へ埋葬を委託することに。そのため、飼い主さんのお考えによりけりでしょう。
お寺のお布施として1~2万円目安
先にお話した通り、うさぎの葬儀にかかるお金は荼毘+お骨をお墓に埋葬までのトータルで、おおよそ3~5万円あれば安心。これで十分手厚い見送りが出来ると、卯月は考えます。
お骨にするまで2万円で済んだとしても、例えば卯月は葬儀業者が案内する遠方のメモリアルパークは嫌でしたので、たまたま提携先となっていた近隣のお寺に納めることに。
お願いするにあたり、お布施として2万円必要でした。このように、我が家のうさぎたちの葬儀には都度4万円ほど必要な計算となります。
自分の希望とお財布の兼ね合い。妥協も必要になりますが、ぜひ納得いく方法を見出しておいて欲しいと切に願っています!
ペット保険の解約
忘れちゃいけないのが、加入していたうさぎの保険会社に連絡をすることです。
「これまで心の支えになってくれ、安心でした」と、お世話になったお礼を伝えましょう。保険会社さんからの労い・お悔やみの言葉は、結構気持ちを楽に、温かにしてくれることもあります。またいつかうさぎをお迎えした時など、ご厄介になるかも知れない。そんな時の思いも込め「大変お世話になり有難うございました。またご縁が出来た際は、どうぞ宜しくお願い致します。」とご挨拶出来たら、飼い主の最後の姿勢として最高かと思います。
いかがでしたか?
我が子がいなくなることなど、考えたくないもの。しかしながら葬儀と納骨については、私だけでなく世のうさ飼い主の先輩方が「うさぎを飼う前に決めておくべきこと」の1つとして挙げている、極めて大切なことがらです。
まだ何も決めていない方・青写真のままである方や途中までは決めている方、また一度見直しを検討しなければと思っている方など、少しでも参考になってくれたら幸いです<(_ _)>
ホームセンターに無ければ、楽天やアマゾンで買えます!