モニターさせて頂いた「生姜シロップ」。
↑生姜色バナー(大事)。
黒糖の味わいがこっくりしていて、生姜による体の巡りも期待できそうな手応えでした( ´∀`)bグッ!
ただ、その前に気になっていたことがあります。「エコファーマー」ってなんだ?
「有機栽培」や「特別栽培」は野菜ソムリエの講義で勉強しましたが、知識の肉付けが乏しい卯月は「エコファーマー」を聞き慣れていませんでした💦
このことも含め、マツオファームの「生姜シロップ」が本当に私たちにメリットがある商品なのかどうか、野菜ソムリエ目線含めてお話してみようと思います!
「エコファーマー」とは
農林水産省のサイトによると、
エコファーマーとは、平成11年7月に制定された「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(持続農業法)」第4条に基づき、「持続性の高い農業生産方式の導入に関する計画」を都道府県知事に提出して、当該導入計画が適当である旨の認定を受けた農業者の愛称名で、平成12年8月の「全国環境保全型農業推進会議(会長:熊沢喜久雄東京大学名誉教授)」に寄せられた応募の中から選ばれたものです。
(中略)
なお、「エコファーマー」の「エコ」は、エコロジー(生態学)に由来しますが、「エコマーク」「エコビジネス」など、環境にやさしいもの、配慮したものの象徴として広く親しまれている用語です。
…と小難しく書いてあります(゜-゜)
これをよく見る「有機栽培」や「特別栽培」と共に、卯月がとんでもなくザックリ比較すると、
栽培方法 | 有機栽培(オーガニック) | 特別栽培(特別栽培農産物) | エコファーマー |
条件 | 国の決まり3つ ①種まき等する2~3年以上、禁止された農薬等を使っていない事 ②農薬・化学肥料一切ダメ ③遺伝子組み換え技術もダメ! | その地域の慣行栽培のレベルに比べ、定められている農薬等の使用量が、5割以下である。 (「慣行栽培」は、必要に応じて農薬等を決められた範囲で利用している、いわゆる普通の野菜。) | 基準は各都道府県で異なる。 有機栽培や特別栽培ほどは厳しくないが、環境への配慮に注力する栽培。 |
「エコファーマー」をニンジン色🥕にしてみました(*´▽`*)
ということで、「エコファーマー」は普通に栽培・提供する「慣行栽培」よりも、地球にやさしい作り方で作っている作物だということが分かりました。また、
令和2年3月末現在のエコファーマーの認定件数は 83,767 件で、全農業経営体(平成 31 年:約 119 万経営体)に占める割合は約7%となっています。
(※農林水産省「持続性の高い農業生産方式導入計画の認定状況 (令和2年10月23日付)」より)
とのこと。
まだまだ少ないのですが、実は後継者問題など浮き上がっている一方、東京・神奈川・
私なんてホームセンターに売っている「誰にでもカンタンに栽培できるプチトマト」ですら枯らせちゃう…(ウチのベランダ暑いんです…💦)農薬や化学肥料を大して使わず野菜作れるなんて、頭が下がります…。
環境にやさしい野菜を使い、コスパ良し!
単純に、価格だけでも高コスパ
卯月は今回「生姜シロップ」を初めて使いましたが、類似品の相場が分かりません。そこでマツオファームと同じように「生姜・黒糖・あと1つ=原材料3つのみで無添加」という条件のもと、楽天市場で売れ筋の上位から類似品を3つ厳選(2021年11月1日付)。調べてみると、
- 商品A=1本2,890円(税送料込み)、原材料:生姜+黒糖+麦芽糖(全て九州産、生姜は農薬を抑えて栽培、「●●栽培」とか記載なし)内容量:200ml(15mlずつ使用で13回分、@193円)
- 商品B=1本2,160円(税込送料別)、原材料:生姜※+粗糖(国産) (※「無農薬、無化学肥料」の表示ありですが、2004年よりこの表記は消費者に優良誤認を与えるとして、「特別栽培」という表示にするよう命じられています) 内容量:200ml(15mlずつ使用で13回分、@166円)
- 商品C=1本1,890円(税込送料別)、原材料:生姜+キビ砂糖と黒糖+レモン果汁(オーガニックのウルトラ生姜使用)、内容量180ml(15mlずつ使用で12回分、@158円)
- マツオファーム「生姜シロップ」
1本2,200円(税送料込み)、原材料:黒糖+生姜+ゆず(全てエコファーマー認定のマツオファームが栽培)、内容量:250ml(15mlずつ使用で17回、@129円)
調べる前は、正直「手間をかけた生姜を使っているなら、その分価格は高いはず」と決めつけていました。ところが結果的に、もっともリーズナブルだったんです。
他に「こっちの方が安いな」と思ったものは、どんな背景の原材料なのか、すぐ分かるような記載がありませんでした。
1瓶に約300g分の生姜成分
よく「生姜何個分!」とか言う売り文句が付いてますよね(*´艸`*) マツオファームの「生姜シロップ」には、一体どれくらい使われているのでしょうか。販売代行業者様を通し、メールで質問してみました。すると、
ひとビン(250ml)あたり、約300gの生姜を使っておりま
す。
byマツオファームさん
との回答が。
スーパーで買った生姜、選んだのが1袋 約111gでした。
これの約3倍入ってるのか。あの瓶の中の生姜のコナコナは、この約3倍分のものなのか(”ω”)
愛情たっぷり! マツオファーム自社設備で製造
また価格が2,200円で税込なうえ、送料込み。このことから卯月は、「生姜シロップ」がマツオファームさんが製造しているのか、食品加工を委託しての商品化なのか気になり、これも質問したんです。すると回答は、
マツオファームにてレシピ考案、自社設備で加工・
充填しております。
byマツオファームさん
とのことでした!
設備お持ちなんだ、凄いですね。じゃあきっと社内で「黒糖と生姜の黄金バランスはコレ!」って決まるまで、試行錯誤なさっていたんですね(*´ω`)
卯月が好きなレシピと使い方のコツ
…ウチの年期が入った落しブタですが。…お察しの通りフタを持ち上げる時は菜箸を鼻の穴に突っ込みますが 何か(‘ω’)?
黒糖をベースにしている「生姜シロップ」。何かの料理の味付けや下味付けには、素材の風味が黒糖独特な強い甘さとコクによってマスキングされてしまうため、少量もしくは隠し味程度にすると良いでしょう。
そのため、この日のおかず・かぼちゃの煮物には、風味付け程度に大さじ1未満を使用。それでも少し強めでした。他のお砂糖の割合を多めにした方が、カボチャの甘味と風味がもっと活きたと思われます。
お気に入りは、ワイン+炭酸水+レモン汁+生姜シロップです(*´艸`*) 写真は小さじ1。アルコールに強い訳でもないので、もう少し入れることもあります。
フランスの「ヴァン・ショ(ホットワイン)」は、赤ワインとシナモンスティックを煮込み、レモン汁を加えたもの。日本でいう玉子酒的存在ですが、最近ではパリのカフェメニューにも増えてきているそうです。
冷えたワインに使うもよし、温めたワインに使ってほっこりするもよし。いよいよボジョレー・ヌーヴォーの時期になりますから、ぜひ試してみて下さいね。甘酒にも使ってみたいなあ。
国産野菜の応援と、地球と体に優しい取り組みを盛り上げよう
「エコファーマー」という環境にやさしい基準のもとで作られた作物なら、通常の作物よりもさらにヒトの体に優しく巡ってくれます。そのうえ自社設備で生産していることで、価格が抑えられているのは消費者にとってありがたいポイント。
もし希釈するだけで便利に使える生姜シロップを検討するときは、ぜひマツオファームさんの商品も視野に入れてみて下さいね(^_^)/
こんにちは、野菜ソムリエの卯月です<(_ _)>(←取りっぱなしの資格ww)このたび長崎県島原にある「マツオファーム ネット直販店」さんの商品、「生姜シロップ(250ml 2,200円税送料込)」をモニターさせて頂くこと[…]