野菜ソムリエの卯月です<(_ _)>
ウチは1stうさぎからみんな、大根が大好きです。
ただ、うさぎに大根はタブーという意見もあります。その理由は主に、
- 水分が多いため、お腹を冷やしてしまう恐れがある
- 辛み成分が宜しくない
という点が注目されているからです。
しかし大根は冬が旬で、これから美味しく頂ける季節。そんな大根を買ったなら、うさぎのご飯にも利用したい・美味しい野菜を食べさせてあげたいと思う飼い主さんは多いはず。
そこで、うさぎに与えるべき部位やポイントを伝授。また私達飼い主も食べ方の幅が広がりますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
うさぎに大根は食べさせちゃいけないの?
結論、大根は、うさぎが食べて良い野菜です。
とりわけ大根の葉っぱは「緑黄色野菜」にあたり、食物繊維のほかビタミンCをはじめとする微量栄養素はとっても豊富。カルシウムも豊富なのでほどほどがベストですが、ぜひうさぎも飼い主も積極的に食べたい部分です。
また白い根の部分も、うさぎは食べて良い部分です。しかしここには大きなポイントがあるので、それをお教えしましょうね。
うさぎに与える部分はココ!
大根は、真ん中を境に味が変わります。
- 上半分=頭に近づくにつれ、甘味が強まる。また身の中心ほど甘味が強い。
- 下半分=根の先端に近づくにつれ、辛味が強まる。また皮の部分・皮に近いほど辛味が強い。
という特徴があるのです。
野菜ソムリエの講義では、大根の部位の食べ比べをします。上の部分の甘さに驚きました。また上の部分で甘いと言っても、中心と外側ではやはり違いがあります。
対して下の部分は主に畑では地中に埋まっており、地中の虫たちに食べられないようにするための自己防衛しています。
「止めろ!俺を食ったら火傷するぜ!」と準備しているのが、辛み成分「イソチオシアネート」なのです。
うちのうさぎ達は上だろうが下だろうがケロッと食べていますが、獣医師に質問したところ「悪くはないが、辛み成分が何か影響すると宜しくないので、念には念を入れて葉っぱ部分と甘味のある部分を与えておくのがもっとも無難」というお話が。
このことから、うさぎに美味しく食べて貰うなら半分から上の部分がベスト。
なお水分が多い野菜なので、食べ過ぎるとお腹を冷やして胃腸の動きにダメージが来てしまう子もいるでしょう。それが心配な場合、卯月は「喉を潤す程度」の量を基準にしています。また必ずしも与えなければならないものでもありません。心配な場合、うさぎのご飯リストから外してしまうことをおすすめします(*´ω`)
大根の上手な使い方
大根の甘い部分は、おでんをはじめとする煮物がピッタリ。生食で体が冷えるなら、温かな料理にすれば代謝が良くなるきっかけにもなるでしょう。
そのほか大根と油揚げの炒め物・大根ステーキ・大根サラダなど、雑味が無いので幅広くアイデアが湧きます。
対して辛い部分、特に外側に近い部分は、薬味として使う大根おろしにうってつけ。
このほか、甘辛く煮ているナスに粗くふんわりおろした「鬼おろし」を合わせて甘辛を楽しんだり、グリルにして味噌マヨ・味噌チーズ・安く買えた時は生ハムをちぎって乗せたり。辛いのが大丈夫な方には、大人の味わいを色々なアイデアで楽しめると思います。
大根はこう買うべき!
いまスーパーでは、カット大根が売られていますね。1/2や1/3など、お店によって様々です。
卯月は味の違いがあることを知らなかった時は、これらのカット大根を大きさで選んでいました。しかしそれは勿体ない選び方。ポイントは、その大根を何に使うかなのです。
晩ご飯のおかずが煮物などだったら、上部分を買ってください。そのついでに、うさぎに葉っぱや頭部分の甘い部分をお裾分けしてあげてください。
そしておかずが焼魚なのであれば、下の部分を選択してみて。
しかしこう色々聞いていると、「下は辛いなら、甘くて美味しい上の方を買いたい。」と思う人もいるでしょうね。
ところが。
「イソチオシアネート」は、大根・ブロッコリー・キャベツなどアブラナ科に含まれる代表的な成分。昔から殺菌作用や解毒作用があるとして、お刺身のツマになっていたりします。
人が食べる分には、発がん物質の毒性を解毒して排泄するとされているので、私達飼い主はぜひ積極的に摂取したいものです。
またピリ辛なのは、主に皮部分。さらにおろしたり細かく切り刻むことで、ますます活性化します。中心の方はそれほど強くありません。とは言え辛みの許容範囲は個人差が。大きく輪切りにしたものを蒸して、甘味噌で頂いてみてはいかがでしょう(*´ω`) 栄養が抜けにくい調理法は、1位蒸し→2位焼き→3位茹で(最も流出) ですしね(^_-)-☆
いかがでしたか? 無意識に食べている人が多い大根、ぜひ上の方の外と中、また下の方の外と中、食べ比べしてみてくださいね。驚きます。
その時は上部分から試すことをおすすめします! ではでは~(^_^)/~